ダーリンは外国人、相談所

癒し系のダメ男、その２

玲奈さん、どうしていらっしゃる？
稼ぎの少ない、才能と運もなさそうな、癒し系のミュージシャンのジョンとはどうしているの？
欧米のダメ男は、お金がある強い女性が結構好きな気がするわ。日本人の男性より、男のほうが稼いでいなきゃ、みたいな意識がないから、ひもに近い状態も、気にならないのかも。まあ、玲奈さんの話を聞くかぎり、優しそうな方だけれど、彼らには優しさしか提供するものがないんですもの。あら、ずけずけと言い過ぎてしまったかしら。

でも、玲奈さんには、もっといい人がいると思うから！

実は、私も、まったく稼げないアメリカ人のミュージシャンと、デートしていた時期があるのだけれど、彼は私のことをとっても好いてくれて、私も少し魅かれたのだけれど、結局合わなかったわ。わたしももう働いていて給料も悪くなく、そして結構大人だったから、彼に才能がないのもわかってしまったし、いつもお金がなさそうな感じでデートも気をつかってしまったし。時々、路上で歌ってるら、見に来てと言われて行った時、寒空の下、２、３人の人が聞いてる前で、やっぱり才能のなさそうな歌を歌いながらギターを魅いてる彼を見てたら、ものすごくみすぼらしい気持ちになってしまって。これは私の求めてる物でもなんでもないと気づいたし、それでも好きだと思うほどには彼に魅かれていないこともよくわかったの。

ミュージシャンって、無名でも才能なくても、魅力的でしょう？　アーティストの繊細さがあって、夢みがちなところや自由な精神があって。無名でも素敵なのだから、ロックスターなんかに、スーパーモデルや女優が参ってしまうのも、当然という気がする。

ミュージシャンとは、ふたりつきあったけれど、彼の路上ライブ以降は、興味がなくなってしまったわ。

コミットメントできない男

梨香さん、メイル拝見しました。

同じ会社のアメリカの男性と２年もおつきあいしているのに、彼が結婚に踏み切れないのですって。
それは悩んでしまうわね、29歳で、結婚したいお年頃の梨香さんとしては。

梨香さんは、留学経験もあるし、外資系の会社で数年働いていて、欧米の男性のことは、比較的理解なさっているほうよね。でも彼に、

「結婚は一度失敗してるから、好きでもふみきれない。コミットメントできないのが僕の問題」

と言われると、混乱してしまうかもしれないわね。これは、欧米の男性にはとても多いケースだけれど、日本人の男性でもこういう方はけっこういるわ。まあ、日本人の女性でも、２回くらい離婚すると、三回目は籍をいれずパートナーでいよう、と思うみたいね。

でも、やはり日本はまだまだ、きちんと結婚しなくてはいけない、という価値観があるし、とくに籍を入れていないと男性が無責任だと見られることが多いでしょう。でも、フランスなんかでは、もう誰も結婚を信じてない感じね、パートナーであればいいというのが普通の感覚だし、多くの欧米の国では、結婚をしないでライフパートナーとして一緒に生活していくという方法もあり、くらいの感覚になっているわね。

それに、離婚も多いから、結婚生活や離婚で傷つき、もう結婚という形をとるのは怖い、あるいはもう結婚という形はとりたくない、という男性の数が本当に多い。

そして、英語圏の男性がよく口にするcommitment/コミットメントという言葉。恋愛関係のみならず、いろんな状況で使うけれど、きちんと決めて、責任をもって次の段階に進む、とでもいうのかしら。結婚に関してなら、好きで付き合いは続けたいけれど、この人と人生をと共にしようと決意し、結婚という社会的にも責任ある段階に進む、ということかしら。彼らは、なんとなく、進んだりしないの。恋愛関係でも、何でも、自分で覚悟を決め、責任をもって、次の段階に進む。だから次の段階にすすむことを恐がりもするし、進んだら責任をもってベストを尽くそうとする。なんとなく進んでしまって、いい関係でいようと努力しないとか、ぜんぜんいい彼じゃない、いい夫じゃないってことは、比較的少ないと思う。

彼は、結婚で傷ついているし、結婚したらいい関係をもち、いい夫でいようという責任感があるからこそ、恐れているのね。そして、文化的、社会的な背景から、結婚へのプレッシャーも少ないから、できれば結婚という形をとりたくないと思っているでしょう。それがどれくらいか、いつまでかはわからないけれど。

それを理解したうえで、梨香さんの本当の望むものをかんがえてみて。
また、ランチでもしながらゆっくりお話したいわね。

30代こそ、欧米の男性がおすすめよ

京香さん、メイルをありがとう、お久しぶりね。30代なかばで、いよいよ、本当に結婚したいと焦り気味とのことだけれど、大丈夫よ、私の大学時代の女友達グループは、８人中、５人が30代半ば以降で結婚したわ、一人の再婚も含めて。そのうちの四人が、40歳前後で出産もしたわよ。そして五人のうち四人が、欧米の男性との結婚よ。

結婚というと何かと難しい外国人とデートするのはやめて、30代の日本人男性と大人合コンに励んでいらっしゃるっていうことだけれど、欧米の男性も候補にいれておいたほうがよくってよ。

いくら日本の30代の男性の未婚率が高くなっているといっても、やっぱりいい人や、まともな人は売れている確率が高いわ。それになんといっても、日本では若い女性のほうが人気があるし！　

その点、欧米の男性は、30代や40代の結婚相手としていい人たちが、離婚してマーケットにざくざく戻ってきていて豊富！　そして欧米では、若い女性が魅力的というのはもちろんあるけれど、つきあったり結婚するならむしろ同じくらいの年の女性のほうが合うっていう感覚があるように思う。彼らは、一生、男女として現役だから、いくつになってもシングルなら相手を求めるし、だから年を重ねたって、男の人がよってこなくなるってことはないように思うわ。アメリカもそうだけれど、パリなんて、本当に大人のマダムがもてると聞くわね。うらやましいわね！

30代なかばから、結婚相手を探すなら、そしてグローバルな感覚をお持ちなら、むしろ欧米の男性がおすすめだと思うわ。
また、お茶でもいたしましょうね、恋愛談義などしながら！

癒し系のダメ男、その１

玲奈さん、お久しぶり、メイルいただいた件、遅くなってしまってごめんなさい。

出張エリートバンカーが、ちっとも真剣につきあう気がなさそうで、あきらめたのですって。そして、今は、癒し系の稼げないミュージシャンですって？

キャリアもお金もある強い女性がはまりがちなパターンね。
モテるエリートの傲慢さに疲れて、自分を大切にしてくれるダメ男に癒しを求める。
少なくとも３人は、そのパターンで欧米の男性と結婚した女友達がいるけれど、三人とも離婚してしまったわ。そして二人は、結局仕事のできる知的でリッチな欧米の方と再婚しました。

絶対にうまく行かないとは言わないけれど、私は賛成しないわ。癒し系のダメ男に魅かれて、やっぱりあなたのような女性には合わないと気づくことも、必要な過程なのかもしれないけれど、長くつきあったり、結婚までしてしまうのは、やはり遠回りのような気がするの。

でも、恋してる女性は、アドバイスなんて聞かないわね。
私の知的で仕事のできる女友達が、そのパターンで三人離婚したってことだけ頭の隅に置いておいて。

また、ご連絡するわ。

ふみこさんへ

ふみこさん、
ブログのコメントをいただいてありがとう。

５月１５日の内容のとおりですわ、

１、愛に言葉は必要

２、でも、恋は最高の外国語レッスン

３、さらに、良質の外国人はその国の言葉が上手

無理なことなんてないってことだわ。