祥子さん、メイルを拝見しました。初めて、外国の方と、それも英会話学校の先生とつきあっていらっしゃるのですって? でも祥子さんは、有名大学を出て大企業でバリバリ働いている29歳で、そして結婚もしたい。どうやら自分より、学歴もインテリ度も収入も低い、いつオーストラリアに帰ってしまうかもわからない人とつきあっている場合なのかって、疑問をもちながらなんとなくデートしているんですよ、どう思いますかってことね。
結論からいうと、楽しくしばらくデートすればいいと思うわ。
そして、祥子さんは、彼、Markには夢中にならないし、Markも祥子さんいは夢中になりません。
まず、「イングリッシュティーチャー」というのは、いわゆるガイジン好きの日本人女性の間では、かすかな(インテリ女ほど、けどられないほどかすかにね)軽蔑をもって口にされる職業なんですよ。ちゃんとした、あるいはインテリのといってもいいけど、まあ頭のいい欧米人男性は、有名企業の社員だったり、自分のビジネスをしたりしているものよ。そりゃ、人気演歌歌手のジェロなんかは、とりあえず日本にきて、英語教師から始めたわけだけれど、これは特殊ケース。実はイングリッシュテイーチャーには食べられないミュージシャンってとても多くて、才能や運に恵まれないミニ•ジェロがジェロの1000倍はいると見たわね。まあ、英語教師といっても本国でも英語教師の資格があって大学や通訳養成学校などで教えてる方などは別だけれど。
でも、イングリッシュテイーチャーは知り合いやすいし、英語もわかりやすいし、人当たりもいいし。そして、ちょっと経験と貯金をして国へ買えるつもりの方たちがほとんどだから、そしてMarkもそのようだから、お互い楽しめばいいっていうこと。そしてMarkが、真剣につきあいたい(I want to have a serious relationship with you)と言い出すまで、
まったく罪悪感を感じる必要はありません。
欧米のデート文化には、(いろんな人と)出かけてる(hang outしてる)だけ/つきあってる(going out)/軽い関係(casual relationship)/真剣な関係(serious relationship)と、いろんな段階があって、男性は軽めのものを好むから、serious relationshipがほしいとか、I love you(これはとても重い意味!)とか言い出さないかぎり、真剣とは考えなくていいし、考えてはダメ。
いろんな人とお社交のように楽しくデートして、気に入った人がいたらだんだん関係を深めていく、続けばさらにコミット(commit 次の真剣な段階に進んでゆくといった感じかしら)する、というある意味、デート上手、恋愛上手なカルチャーなの。
そして、楽しくつきあっているうちに、祥子さんは、最初は外国人というだけで珍しくおもしろかった彼が、だんだんつまらなくなるはず、あなたには物足りない人だから。やはり頭のいい女性は、頭のいい男性とつきあわなくてはいけなくってよ。そして9割のイングリッシュテイーチャーは、ちょっと日本を経験して国に帰って、真剣につきあう人はそこで見つけようと思っている。だから、Markも真剣にはならない。
でも、外国の方とつきあうのは、外国を旅行するかのように、珍しくおもしろくカルチャーショックもあるし、楽しくいい経験になるし、英語も上手になる。祥子さんがオーストラリア/欧米の男性を好きなタイプの女性なら、これからもっと合う人が出てくるし、やはり日本人男性のほうが合うタイプなら、これまたもっといい日本人男性が出てくる。
といことで、何も悩むことはないわ。
次の人が現れるまで、楽しむこと。
最後に、付け加えておくと、わたくしも、最初に長くつきあった外国の方は、イングリッシュテイチャー。ハンサムで、表面的にはとってもやさしくて、そして私と深入りしないように、細心の注意を払っていたわ、今考えると。もう15年も前だけれど。どうしているかなあと、本当にただ懐かしく思い出すわ。
では、祥子さん、またね、ちかぢかお茶でもいたしましょう。
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